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コラム

65歳以上の難聴率2024.04.19

難聴とは聞こえにくい状態を指します。

難聴には、外耳や中耳に原因がある伝音難聴、内耳や蝸牛神経に原因がある感音難聴、両者が合併した混合性難聴などがあります。難聴になると社会生活やコミュニケーションに支障をきたすだけでなく、認知症や転倒のリスクも高まります。

 

65歳以上の難聴率は、加齢や騒音などが主な要因とされています。

30歳代から徐々に加齢性難聴(高音域の聴力が低下)が始まり、60歳以降では急激に増加します。

また、85デシベル以上の大きな音を長時間に渡って聴き続ける(工場勤務の方など)ことで内耳の有毛細胞が障害を受け、騒音性難聴が起こります。

 

国立長寿研究センターの調査によると、日本に居住する65歳以上の高齢者の約半数が難聴の症状があると推計されています。

65~69歳では 男性43%、女性27.7%

70~74歳では 男性51.1%、女性41.8%

75~79歳では 男性71.4%、女性67.3%

80歳以上では  男性84.3%、女性73.3%

が難聴であるとされています。

 

以上の情報から、65歳以上の難聴率は日本全体と比べて高い傾向にあることがわかります。しかし、近年は補聴器や人工内耳などの技術の進歩や普及により、聞こえにくさを改善する方法も増えています。

難聴がある方は、早めに耳鼻咽喉科や補聴器専門店で相談し、適切な対策を行うことが大切です。

 

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