補聴器は医療機器で
補聴器は「医療機器」で、個々の聴力に合わせて専門的に調整される装置です。

<主な特徴>
❶耳鼻科受診後に医師による外科的治療法が無いことを前提に、聴力検査結果を基にフィッティング調整(音質・音量・周波数ごとの補正)をおこなう。
❷補聴ニーズ(例:加齢性・感音性難聴、軽度〜重度難聴など)に対応した音質・利得(増幅量)調整が可能。
❸ノイズ抑制、フィードバックキャンセレーション、方向性マイクなど高度なデジタル信号処理を備える。
❹安全性・品質基準をクリアしており(厚生労働省・医療機器承認)、管理医療機器クラスIIに指定されている。
👉 こうした補聴器は、日常的な聞こえの改善を目的に作られており、難聴の程度や形態に合わせて細かい調整が可能です。※補聴器の調整の重要性はこちらのコラムから
骨伝導は空気を介さず振動で直接内耳(蝸牛)に伝える方式です。
これは音の伝播ルートの違いであり、次のような特徴があります:
❶外耳・中耳を通さないため、中耳の問題(外耳道閉鎖・鼓膜損傷など)がある場合に有効。
❷イヤホンのように耳を塞がないので、周囲音も聞き取りながら利用可能。
| 比較項目 | 補聴器(医療機器) | 骨伝導集音器 / 骨伝導イヤホン |
|---|---|---|
| 法的区分 | 医療機器 | 音響機器(医療目的ではない) |
| 目的 | 難聴改善・言語理解向上 | 聞き取り支援・音楽・一般利用 |
| 調整 | 必要(聴力プロファイルに合わせる) | 多くは固定増幅・EQ調整のみ |
| 周波数別補正 | あり(詳細) | なし/限定 |
| ノイズ抑制 | 高度なデジタル信号処理搭載 | 基本的になし |
| 外耳道への装着 | あり(多様な形状) | なし(耳を開放) |
| 聴覚障害の対応範囲 | 広い(軽度〜高度) | 軽度/限定的 |
| 医療的フォロー | 耳鼻科・専門店で可能 | なし |
※ 補聴器と「集音器」は同じではありません。
補聴器は医療用、集音器は一般消費者向け音響器具です。
補聴器の性能に関わるチャンネル数についてはコチラをご覧ください。
<利点>
個々の聴力に合わせて細やかな調整ができる。
騒音の多い環境下でも言葉の理解を助ける機能がある。
補聴器メーカーによる修理体制が整っている。
<留意点>
専門的フィッティングが必要。
価格幅が広く、性能差も大きい。
<利点>
一般的には軽量・装着が簡単。
<限界>
医療的な「難聴補正」性能は基本的に期待できない。
骨伝導は振動音中心で音質や言葉理解の補正精度が低い。
一般消費者向けの製品では、難聴対応データや年齢を考慮した最適化がない。
ヒヤリングセンター神奈川で取り扱っている集音器のご紹介💡

※取り扱いはそごう横浜9階のヒヤリングセンター神奈川 横浜店のみです。
※2025/11/01より、たまプラーザ店もオープンしております!
(遷移先のページ下部に新店舗の連絡先を載せさせていただいております。)